笑う門にはゾーン来る

笑う門にはゾーン来る

さて今回は仮説の上に仮説を重ねる仮説の2階建てなので、話半分で聞いてほしい。

格闘技のK-1で武尊選手の試合を見ていた時にある違和感を覚えました。一つのパンチで試合の結果が変わりかねない張り詰めた状況の中、何度も試合中に武尊選手が笑うのを見かけました。

当時は武尊選手も試合中に笑って相手を挑発するなんて人が悪いなと思いました。よくインタビュアーが取材相手を怒らせて失言を誘う。そういった類のテクニックを格闘技でもつかっていると。

しかし最近フロー体験(ゾーン)の大家であるチクセントミハイのフロー体験入門を読み返していたところ下記のような一節に目が留まりました。

ピアニストがフローに入っているとき、心拍数はゆっくりとし、呼吸もゆっくりとなり、笑顔を作る表情筋肉が緩む
※フローとはゾーンと同じ意味です。

なんとゾーンに入ったピアニストは笑ったような表情になると書いてあるではないか!

アスリートもゾーンに入っているときは笑ってる?

ということは、もしかして武尊選手のあの笑顔は、相手を挑発するのではなく試合を楽しんでいてゾーンに入っていたのではないかと思いはじめました。
そこでいくつか格闘技やアスリート選手の試合を見てみました。YouTubeの時代は便利ですね。ちょっと検索するだけでたくさんの一流選手の笑顔を見ることができました。たとえばボクシングの村田諒太選手も笑ったような表情を試合中にしています。 総合格闘技の選手でYouTuberの朝倉未来選手も試合中に笑うことがあります。最速のスプリンター ウサイン・ボルトも走りながら笑っているときがあります。ゴルフの渋谷日向子選手もプレーの合間に笑顔見せます。

ちょっと強引ですが、ゾーンに入ると自然に笑みがこぼれてくるといっていいと思います。

表情フィードバック仮説

ここで唐突ですが、表情フィードバック仮説をご存じでしょうか?
従来は悲しい感情があって悲しい顔になるという、先に感情ありきで、あとに表情に現れるということが当たり前だと思われてました。

しかしいくつかの実験で、悲しい顔をすると、悲しい気分になると結果が観察されました。ここから表情が感情に影響を与えるという逆の働きかけの効果がありそうだという衝撃的な仮説を心理学者のシルヴァン・トムキンズが提唱しました。

この、表情が感情に影響を与える「表情フィードバック仮説」は現在に至るまで様々な実証実験がされてますが、いまだに賛成勇勢ではあるものの賛否両論を呼んでいます。

表情だけでなく体の動きも感情を誘発するとの研究も多くあります。「両手を挙げてやったーというポーズをとると誇らしい気分になる」などが研究によって報告されており、 こういったポーズはパワーポーズと呼ばれています。

表情から逆に感情を呼び起こしゾーンに入る

ではここで最初に戻って仮説の上に仮説を乗せてみたいと思います。 普通に考えると

ゾーンに入る → 楽しい幸せ → 笑顔

という順番だと思いますが、ここに表情フィートバック仮説を乗せて逆にしても成り立つのではないかと考えてみました。

笑顔 → 楽しい幸せ → ゾーン

という流れです。まず口角を上げて笑顔の表情を作ります。すると楽しいという感情が誘発されて、さらにゾーンに近づくという強引な仮説です。

この仮説は、下級研究員のダーヤマが適当に言っているだけですが、自発的な活動がゾーンに入る条件の一つであるなら、仕事や勉強など自発的ではない作業を表情によって疑似的に自発的に変化させる一つの手段だと考えています。みなさんも一流選手が試合中に微笑んでいたり、実際にご自分で口角を上げて作業して深い集中に入れたら、コメント欄かtwitterに報告していただけると嬉しいです。
口角を上げて損なことはないと思うので是非試してみてください。

ちなみに研究員ダーヤマが、口角を上げて早押し数字ゲームのSPEED123に挑戦したところ10回の平均が0.8秒ほど上がりました。

投稿者:CONZOON下級研究員 ダーヤマ

とにかく集中力をアップして早く帰りたい研究員。本業は売れないデザイナー

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5 years ago

テストAAAA

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